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【レビュー】MYSTERY RANCH(ミステリーランチ)クーリー40 「キャンプや旅に出たくなる信頼のバックパック」
今回は、愛用し始めて即虜になったNEWバックパックをご紹介します。
バックパッキングスタイルでのキャンプを始めるにあたり、重い荷物を支えるサポート力と長く使える耐久性・強度を重視して選んだ結果、たどり着いたバックパックです。
キャンプ用途で購入はしましたが、長旅や防災グッズとしても便利なアイテム。
Youtubeでもご紹介しています👇
今回は、実際に使ってみてどこがそんなに良いのか、気になるデメリットも合わせてかなり詳細に徹底レビュー!
用途次第で小さめの25Lモデルも選べます。
普段用途なら2デイアサルトがおすすめ!
MYSTERY RANCH(ミステリーランチ)ってどんなブランド?
MYSTERY RANCH(ミステリーランチ)は、米国モンタナ州ボーズマンを拠点に「機能性」「背負い心地」「品質」「耐久性」にこだわり抜いて職人縫製によるバックパックをつくり続けているブランド。
初期からミリタリー、ハンター、森林消防隊、登山家のための、過酷な用途にも耐えうる「強くて実用性の高いバックパック」です。
そういったブランドの軸を基盤としながら、近年ではよりタウンユースでも使いやすいようなモデルにも力を入れています。
創業者ディナ・グリーソン氏の言葉がブランドを象徴的に表しています。
「私たちが目指していることは大きく言うとふたつ。ひとつは『お店で試着したときの心地良さ』よりも、荷物を満載した重たいバッグを背負い、山に入ったり旅に出たりしたあとに『体への負荷が少なく今までよりも疲れてない!』と実感してもらえること。もうひとつは、ユーザーがバッグを使っているときに、不便を感じず当たり前のように自然に使えることです」
まさにこの言葉のとおり、実際に使ってみて真価がわかるバックパックだという印象です。
【レビュー】ミステリーランチ クーリー40|外観・内観と基本スペック
外観
クーリー40の基本スペック
サイズ | 約72.4cm×40.6cm×32cm |
重量 | 1.7 kg |
容量 | 約40 L |
素材 | 330デニールロービックナイロン |
外観の特徴として、縦に長い形状なので容量が40Lというサイズ感ではありますが、背負ったときにダボついた印象がなくスマートです。
トップには大きさの異なるポケットが2つ。
トップポケット大は底がメッシュ仕様。
小物類、すぐに使いそうなものなど収納しています。
大きい方にはいつもARC’TERYXのゼータSLジャケットをコンパクトにして収納しています。
背面のグレーの部分がミステリーランチ特有の「フューチュラヨークシステム」
※後ほど詳しくご紹介します。
ショルダーハーネスはかなり肉厚で安心感があります。
内観
内観はとてもシンプル
ハイドレーション用のポケットがあるのと、形状を支えるフレームという構成。
このフリースペースを自分でパズルのようにパッキングしていく感じになります。
フレームを支えるポールが見えますが、ここにもこだわりが!
我々は航空機グレードのアルミ素材を目的に応じ数種類使い分けます。
見た目は細くても強度は一級品ですね。
上部のトップポケットにつながる部分はメッシュ素材。
内観も黒とグレーで統一感があって好みです。
タグには「Designed in the U.S.A Made in Vietnam」と書かれています。
フラッグシップの10万円前後するものはアメリカ本国で作られていますが、それ以外は品質をしっかりと管理しながらコストダウンのためアジアに生産拠点を置いてライン方式で作られています。
ラインだからといってつくりが甘いような部分は見られず、それによって3万程度まで手の届く価格になるのは嬉しい限りです。
【レビュー】ミステリーランチ クーリー40|特徴や機能を7項目でチェック
3ジップデザイン:パッキングと内部へのアクセスが簡単
MYSTERY RANCH(ミステリーランチ)の製品に特有の3ジップデザイン。
縦に開くジップはゆとりがあり内側に入り込むので、使用中にだんだん下がってきてしまうこともありません。
3ジップデザインの魅力はなんといっても、パッキング、内部へのアクセスが簡単な点。
底に収納したものでも必要なときにすぐ取り出すことが可能です。
上からガサゴソする必要はありません。
さらに、中央に縦のジップ(=支点)があるおかげで、包み込むような綺麗なフォルムになります。
画像のようなイメージで、横に平べったくつぶれにくいです。
フューチュラヨークシステム:自分の身体にフィットし負担軽減
クーリー40をはじめ、一定水準以上の製品に搭載されている「フューチュラヨークシステム」
自分の身体に最適化させるための調節機能です。
背面のショルダーハーネスや周辺のアジャスターを無段階で細かく調節でき、肩の丸みにピッタリと合えばOKです。
以下の動画でも詳細にやり方が解説されているので、ぜひご覧ください。
(※調節方法は1:30〜から)
まずはウエストベルトが腰骨の上を覆うように締めます。
次に脇付近のストラップを締め、チェストハーネスを留めます。
肩のストラップも適度に締めておきましょう。
ちょうど肩の曲線にバックパックが沿っているかどうか確認します。
必要に応じて、背面のパッドを上下させて調節するという感じ。
画像のタグを引っ張ると、アジャスターが出てきます。
ヨークアジャスターを取り出し、バックパックのベルクロを差し込んで剥がします。
そうすると上下に動くので、肩甲骨上部に縫い目がしっくりくるように調節!
アジャスターをもとに戻せば完了です!
ちなみに、アジャスターもかなりの強度のものが使われています。
我々のフレームシートアジャスターは熱可塑性プラスチックで優れた技術力を誇るFirerforge社で製造されています。グラスファイバーとリサイクルペットボトルの合成素材が原材料で、鉄に比べて60%も軽く、且つ、600%の強度があります。アルミに比べても30%軽く出来ています。
(公式より)
330デニールロービックナイロン:十分な強度ながら重量は抑えめに
クーリー40に使用されているのは、330デニールロービックナイロンという素材。
MYSTERY RANCH(ミステリーランチ)公式によると、
マウンテンシリーズで採用されるファブリックRobic™は軽さと強度のバランスが非常に優れます。Robic™ 420DではCordura 500Dと比較して、80%強の軽さながら、引裂強度では約85%、引張強度では約110%の強度と同等の耐摩耗性を誇ります。
(公式より)
ナイロンの7倍の強度と言われるコーデュラ素材と比較をしても420デニールでは同等とのこと。
つまり、330デニールのクーリー40はもう少しだけ強度を下げる代わりに軽量化されているという立ち位置です。
とはいっても、強度面で物足りないことはまったくありません。
むしろ、40Lという容量なのでバックパック自体が重いと身体への負荷になってしまいます。
まとめると、クーリー40の330デニールロービックナイロンは、十分な強度を実現しながら軽量化と両立させているバランスの良い素材ということです。
ウエストベルト:クッション性抜群で取り外し可能
ウエストベルトはとても肉厚でクッション性抜群!
固さ、通気性、クッション性、復元力などの観点から最適な種類のウレタンフォームが選定されているとのこと。
また、中身がそれほど重くないときやより気軽に使いたいときなどは、ウエストベルトを外すこともできます。
取り外し方は分かりづらいので、ぜひYoutubeの動画でご覧ください!
外部ポケット:ストレッチ素材で拡張性高め
外部ポケットは、フロントとサイドにそれぞれ2つ。
ナイロンと伸縮性のある素材の組み合わせになっていることで、安定感と拡張性を高めています。
サイドポケット:底がナイロンで上部にストレッチが効く
フロントポケット:テンションのかかる外側がストレッチで内側がナイロン
使い方は本当に様々ですが、僕はサイドに三脚とテーブル。
フロントにボトル、折りたたみクーラーボックス、ハンガーラック、トレッキングポールなどを入れています。
フロントには、雨具や防寒着などをさっと入れておくのも便利!
サイドの上下バックルでしっかり固定することができます。
ハイドレーションシステム対応
ハイドレーションシステムは、登山や自転車などで即座に給水するためのもの。
クーリー40はキャンプや旅以外にも幅広い用途で使えるバックパックです。
ジップ+タブで必要十分な盗難対策に
ジップ部分に持ち手としてつけられているタブは、実は盗難対策としても有効です。
簡易的ではありますが、このタブにジップを通しておくだけで、気づかないうちにカバンが開けられることはほぼありません。
ガッツリ鍵をつけたりすると実用性が損なわれてしまうので、これくらいが必要十分でベストでしょう。
特に海外などで使うことも想定されていますね!
【レビュー】ミステリーランチ クーリー40|実際の収納パターン
バックパックでソロキャンプへ行く際の収納例
今回は一例として、実際にキャンプへ行く際のパッキングをご紹介します。
これだけの荷物をクーリー40にまとめています。
収納状態がこんな感じ!
その時の装備にもよりますが、フルセットで持っていくときはチェアだけ外付けしています。
外付けにはROKストラップを使用。
スリムでバックパック以外に自転車など幅広く使えるのでかなり便利!
これだけの荷物が40Lというサイズに収まるのは凄いですよね…!
これでもまだ少し余裕があるのと、外部もうまく使えばかなりの持ち物をまとめることができます。
今回パッキングしているキャンプギアは別記事ですべてご紹介しています。
【レビュー】ミステリーランチ クーリー40|使ってみて感じたメリット・デメリット
デメリット
- 内側の収納スペースは一切区切られていない
- 黒だとホコリや白い擦れが目立つ
- 飛行機には持ち込めない!?
内側の収納スペースは一切区切られていない
良くも悪くも、内部のスペースはオールフリー。
唯一ハイドレーション用の部分だけ仕切られていますが、そこに入るのはごく一部なのでないのと同じです。
特に、PCなど持ち運ぶ際はソフトケースなどで保護してカバンの中でガタガタ揺れないように固定しています。
PCスペースとはいかないまでも、小物ポケットくらいは欲しかったというのが本音…!
黒だとホコリや白いスレが目立つ
黒はやっぱりホコリやスレが目立ちますね!
ただ、拭いてあげればわりと綺麗になりますし、それ以上に黒のかっこよさが気に入っています。
飛行機には持ち込めない!?
クーリー40は旅行などで飛行機に持ち込めない可能性があります…!
ネットでいろんな方の情報を調べてみたのですが、
「何度か持ち込んでいるが問題なかった!」
「海外で使えないところもあった!」
といった経験談が分かれていました。
一応LCCの規約的にはサイズがややオーバーしてしまっているので、リスクがあることは間違いなさそうです。
メリット
[box class=”green_box” title=”クーリー40のメリット”]
- 収納力が高いわりにスマートに収まる
- 自分だけのバックパックに仕上がり負担が少ない
- 安心して愛用できる耐久性・強度の高さ[/box]
- 収納力が高いわりにスマートに収まる
- 自分だけのバックパックに仕上がり負担が少ない
- 安心して愛用できる耐久性・強度の高さ
収納力が高いわりにスマートに収まる
外部収納も含めれば、余裕で40L以上の収納力があります。
それほどの収納力があるのに見た目がボテッとせずスマートなんですよね!
キャンプギアを詰め込むとサイズが小さくはないし重量もそこそこありますが、客観視してみると「あ、意外にこのサイズでキャンプってできちゃうのね」という感じ。
自分だけのバックパックに仕上がり負担が少ない
「フューチュラヨークシステム」の効用ですね!
私服やロードバイクも自分の身体に合ったものを選ぶのが大切と言いますが、バックパックも全く同じだと実感しました。
どれだけ良いバックパックでも、身体に合っていないとその魅力は発揮されません。
パッキングした状態で片手で持つとけっこう重たいんですが、いざ背負ってみると不思議と負荷も抑えられて普通に歩けます。
調節することで負担がバランス良く分散するのと、練り上げられた設計のおかげですね!
安心して愛用できる耐久性・強度の高さ
もちろん大切に扱うことは前提ですが、あまりに気にしていては使いづらいですよね…
もともと軍隊や消防隊など過酷な環境で使うためのバックパックを製造していたこともあり、耐久性においては同価格帯で品質を比べても抜きん出ています。
機能性だけでなく、耐久性の面でも「しっかり使える」バックパックだと感じました。
さいごに|ミステリーランチ クーリー40はどんな人におすすめ?
- バックパックは妥協せず長く使えるしっかりしたものを使いたい
- キャンプや旅など幅広く使えるバックパックがいい
- バックパックでソロキャンプをする
- ややコンパクト目の装備でのキャンプが好み
- 登山、トレッキングなどアクティブな用途でも使う
価格だけみると3万オーバーと決して安くはありませんが、実際の使い勝手や強度、スペックを考えるとクーリー40はかなりコスパが高いバックパックです。
僕もそうですが、ちょっと安めのもので我慢してすぐ買い替えるタイプの方は絶対にこちらを選ぶべき!笑
ちなみに、キャンプというよりは日帰りの登山だったりハイキングがメインでもっとコンパクトなものでいい!
こういった方は、おなじクーリーの25Lのモデルがおすすめです!
PCの収納スペースは欲しい!
どちらかと言うと、日常使いや出張などにも使いたい!
こういった場合は、2Dayアサルトがベストチョイスです。
用途に合わせて選べば、MYSTERY RANCHのバックパックは毎日でも使える最強の味方になるので、ぜひピッタリのモデルを見つけてみてください!
最後までご覧いただきありがとうございました!