人気モデルSTEMの、あのミニマルなデザインはそのままに。
素材と中身をよりこだわった、日本国内数量のモデル
撥水グレインレザーと1680DのCorduraバリスティックを組み合わせた22Lサイズ。
見た目はSTEMですが完全に別物です。
素材や収納のこだわりや使用感についてレビュー!
総評
WEXLEY STEM PRO|外観・スペック

全体は、STEMの流れをそのまま綺麗めにしたデザイン。
テクニカルなバックパックというより、タウンユースに馴染む装いです。
モデル | STEM PRO / JAPAN LIMITED EDITION |
|---|---|
容量 | 22 L |
サイズ | W29 × H48 × D18 cm |
重量 | 1.42 kg ※公式サイト非掲載のため実測値 |
価格 | 59,400円(税込) |
表地 | 撥水グレインレザー(フロント、トップハンドル)/Cordura バリスティックナイロン 1680D(ボディ) |
内装 | 150Dポリエステル |
WEXLEY STEM PRO|コンセプト・位置づけ
通常STEMから、何が上位なのか
フォルムはSTEMです。変わっているのは、革を贅沢に使ったことだけではありません。
PCスペースが独立している。小物ポケットが細かい。ハーネスの付け根も、以前のSTEMより下から生える形になっていて、背負ったときのサポートが別物です。
そのぶん価格は安くありませんが、百貨店に並ぶレザーリュックと比べるなら、まだ手は届きやすく、機能性や快適性では上回ります。
WEXLEY STEM PRO|機能・特徴
素材:撥水グレインレザー

STEM PROで一番わかりやすいのが、フロントの撥水グレインレザーです。
シボがしっかりあって、使い込むと柔らかく馴染むタイプ。
撥水なので、日常で少々濡れてもほぼ気になりません。実際に水をかけてみると、粒になって弾いていることがわかります。

素材:1680D Corduraバリスティック

摩耗が気になる底と背中側は、1680デニールのCorduraバリスティックです。
バリスティックは織り方の名前で、ここにCorduraの糸を使っている、という組み合わせ。通常のバリスティックナイロンより、糸の強度を取りにいった素材です。
レザーとこの生地が入るので、22Lのわりに重量が出ます。実測は1.42kg。容量に対しては、少し重めです。
内装:150Dポリエステル

内側は150Dポリエステル。
手触りは、さらっとしたポリエステルというより、少しナイロン寄りの上質さに感じました。色は青みがかったグレー。見た目がSTEMでも、開けた印象は違います。
WEXLEY STEM PRO|収納
フロントポケット

フロントは広めです。中にジップポケットはなく、シンプルな一室。
小物を下に溜めたくない人には、内側ジップがほしくなります。
シェルジャケットやレインウェアを畳んで入れておく、という使い方には向いています。
メインジップと、簡易セキュリティ

メインのジップは、YKKのVISLON AquaGuardです。コイルジップより歯が大きく、強度と、見た目のアクセントになっています。
引き手はハイパロンに、ロゴをあしらった特別仕様。厚みがあって、劣化しにくそうな手触りです。

片側には、簡易セキュリティ用のループが付いています。両方の引き手をこの下に通しておくと、すぐには開きません。手間はありますが安心が欲しいとき用です。
VISLON自体にも硬さがあるので、ループなしでも、ある程度は開きにくいです。
メイン収納

開けると、手前にジップ式の広めポケットがあります。中にはキーリーシュが縫い付けてあります。長さは短めなので、チェーンや紐で延長したくなるかもしれません。

その下に、メッシュのボトルポケットがあります。
折りたたみ傘や、中身が350mlくらいのペットボトルなら、そこまで気になりません。500mlクラスで重量があるものを、メインが空の状態で入れると、フロント側が引っ張られてバランスが崩れやすいので注意が必要。メインにしっかり荷物が入っていれば、気になりにくいです。
背面側のオーガナイザーと、PC

背パネル側の整理ポケットは、通常モデルより細かくなっています。
- 片側は、口が開いたメッシュポケット
- もう片側は、ジップのメッシュポケット
- その間に、ペンやApple Pencil用のスロットが2つ
- さらに奥に、ジップの広めポケット。裏地は少しザラつく
- 上部に、AirTag用の隠しポケット
モバイルバッテリー、小型マウス、ケーブルをここだけで分けられます。デイリーなら、ガジェットポーチなしで足りる人も多いはずです。落ちやすいものはジップ側、マウスはオープン側、という使い分けです。
PCは、16インチまでが2箇所です。オーガナイザーの後ろの書類スリーブと、背中側の独立したPCコンパートメント。どちらもサスペンド式で、底が浮いています。公式どおり、裸のMacでも入れられる想定です。
PCとタブレット、またはPCと書類を分けたい人には、ここがわかりやすい差です。両方付いているモデルは、そこまで多くありません。
背中側のPCジップは止水のコイルジップで、前後は起毛の生地です。
背中側のセキュリティポケット

トップには、財布が入る程度のポケット。中は起毛で、PCスリーブと同じ系統の生地です。ここに財布を入れると、PC側へ少し張り出します。13インチのPCを入れても、上部とは干渉しにくい仕様。
その両サイドに、中でつながっていない独立ポケットが2つ。ジップは一度起こさないと下がりません。背中側で、さらにこの構造なので、セキュリティは高いです。
厚みのあるものは入れづらく、定期やパスポートのような薄いものが向いています。サイドに厚みを入れると、背中にモコっと当たる感じはあります。
都市部で、財布やパスポートを安全かつアクセスのいい場所に置きたい人には魅力的なポイント。
WEXLEY STEM PRO|快適性
背面パッドとハーネス

背面は、六角形がつながったWEXLEYといえば、というハニカム構造です。中身はEVAを、そのままパネルに加工しているような設計。
柔らかさはほとんどないものの、痛さが出るような硬さでもなく、体圧は分散されます。熱も、多少は逃げやすい構造です。

ハーネスは、22Lとしては細めですが、その代わりかなり厚め。下のストラップも、この細さに合わせた幅です。スリムにスッキリ見せつつ、厚みでカバーする設計です。
裏側のメッシュとクッションが個人的な感動ポイント。サラっとして、摩擦が抑えめで、通気もある。
以前使っていたSTEMと比べると、快適性ははっきり上がっています。重い生地なのに、サポートと安定がよくなっている。付け根も、現行STEMの公式写真だと一番上から生えているのに対して、PROは少し下で縫い付けられています。
チェストストラップとトップハンドル

チェストストラップはFidlockのマグネットです。付けるときはピタッと付く。外すときは上に引き上げます。左右はスライダーで、無段階に高さを変えられます。
片側にはゴムがなく、外すとややだらっとします。もう片側はゴムで少し伸びます。

トップには、フック用のループと、レザーのハンドル。ハンドルにクッションはほぼなく、薄いです。荷物が重いと、手がグッと引っ張られます。手持ちが多い人は、ここだけ注意です。
WEXLEY STEM PRO|使用感・着用感
底面と、空の状態

空だとやや前傾で不安定なものの、ギリギリ自立してくれる感じ。底はフラットではなく、斜めにせり上がっていて、荷物の重心が背中側に来やすい構造。荷物を入れると、形と重さ次第で安定します。

レザーは使っていくと少し柔らかくなるので、シルエットの維持は、新品のときがいちばんきれい、かもしれません。空でも、形はきれいに残っていました。
荷物を入れた状態

荷物を入れて歩いても、シルエットはまとまります。レザーと1680Dで実測1.42kgと重めなのに、以前のSTEMよりサポートと安定は上がっていました。
ビジネス寄りのレザーリュックに感じる窮屈さと、テクニカルバッグの無骨さの中庸な感じ。
上品さと、機能のバランス

良かった点として大きいのは、やはりデザインです。以前のSTEMの形が好きだった人には、撥水グレインレザーとCorduraバリスティックの組み合わせで、見え方が一段上がって見えます。
ビジネス寄りのレザーリュックは、見た目が良くても収納や快適性が物足りないことがあります。STEM PROは、PCスリーブやオーガナイザー、背負ったときのサポートを残したまま、上品に見せられるのが強みです。
価格は59,400円で安くはありません。ただ、百貨店に並ぶレザーリュックと比べれば、機能まで含めた水準として見合う、という判断もできます。テクニカルな要素は欲しいけれど、無骨には見せたくない人向けです。
WEXLEY STEM PRO|メリット・デメリット
気になった点
- 実測1.42kg。22Lとしては重め
- 底が斜めで、空だと前傾しやすい
- フロントに内側ジップがなく、イヤホンなどの小物をすぐ出せない
- 重いボトルを、メインが空のときに入れると前側が引っ張られる
- キーリーシュが短め
- オーガナイザー奥のポケットの裏地が、少しザラつく
- 背中側のポケットは薄手向け
- トップハンドルにクッションがほぼない
- チェストストラップは、片側だけゴムがなく、外すとだらっとする
- 59,400円。安くはない
良かった点
- 撥水グレインレザーのシボと、経年で馴染む質感
- 底と背面の1680Dで、摩耗しやすい場所が厚い
- 16インチのサスペンド式スリーブが2箇所。PCと書類を分けられる
- オーガナイザー、ペンホルダー、AirTagポケットまで細かい
- 背中側ポケットは左右独立で、ジップを起こさないと開かない
- ハーネス裏のメッシュがさらっとして、細くても食い込みにくい
- 以前のSTEMより、サポートと安定が上がっている
- 綺麗めと、デイリーで使えるタフさが両立している
WEXLEY STEM PRO|レビューまとめ
撥水グレインレザーとCorduraバリスティックで、見た目はラグジュアリー、中身はデイリーで使える、という仕様です。
素材が変わっただけではありません。収納の分け方と、背負ったときのサポートまで、上位版と呼べる中身になっています。価格はその分上がっています。
こんな人におすすめ
- 以前のSTEMが好きで、より綺麗めの上位版が欲しい
- 機能は欲しいが、街ではレザーのリュックに見せたい
- 16インチのPCと、タブレットか書類を分けて持ちたい
- 都市部で、財布やパスポートを背中側に安心して入れたい
総評





