10万円とか20万円以上する、ハイエンドチェアに憧れて、何度か試してきました。
「うん、確かに良い。とはいっても高すぎる」
「いくら毎日仕事で使うものだからとはいえ、流石にちょっと。」
という方も少なくないはず。
そこまでいかずとも、十分な機能と快適性を備え、コスパが高く手の届きやすい選択肢がありました。
FLEXISPOT C7 Pro
メッシュ素材でリクライニングにオットマン、各部の調整機能も充実させつつ、5万円以下というコスパのオフィスチェアをレビュー!
Review – FLEXISPOT C7 Pro
この価格帯とグレードがあることを選択肢に入れていただきたいモデル
新品のハイエンドチェアには届かなそうなので、中古を見ていたものの、やはり5万〜10万となるとかなり汚いか、相当前のモデルで不満点が出てしまう。もちろん弱点もあるが、それよりはこっちが良いという方は間違いなくいるはず。
◎ POSITIVE
5万円以下の価格帯としては、機能性・快適性含めて非常にコスパが高い
座面の素材をメッシュとウレタンで選択可能
座面の前後や傾斜、ランバーサポートの角度など、調整箇所が豊富
安っぽさがなく、シンプルな外観
しっかり目の座り心地で安定感がある
△ NEGATIVE
組み立てがやや大変&難所あり
アームレスト・ヘッドレストが動きやすい
調整レバーのつくりに不安感あり
リクライニングロックのレバーが遠い
ランバーサポートは角度調整のみ
ポチップ
VIDEO
本記事はブランド様より製品をご提供いただき執筆しています。 ※MoNomadでは運営者が使ってみたいと感じる魅力的な製品に限り、忖度なくリアルな内容で執筆しています。
目次
About FLEXISPOT|ブランドについて
FLEXISPOT公式 より
FLEXISPOTとは?
FLEXISPOTは、「Work like new,Live like new」 をコンセプトに、電動昇降型デスクをはじめとして、暮らしにまつわる家具をつくっているブランド。 現在はアメリカ以外にもヨーロッパ、中国日本など世界各国で展開。 また、600名以上の研究者を抱え、技術開発や特許取得にも力を入れています。
FLEXISPOT|スペック比較 C7・Air・Pro
スクロールできます
モデル C7 C7 Air C7 Pro 重量 21.6 kg 21.6 kg 24 kg 背もたれ メッシュ メッシュ メッシュ 座面 ウレタン メッシュ メッシュ リクライニング 〜128° 〜128° 〜128° 座面の高さ 47.5〜56 cm 45.5〜52.5 cm 45.5〜52.5 cm 保証 3年 3年 3年 オットマン ✕ ✕ ◯ 参考価格 34,800円(税込) 39,800円(税込) 44,800(税込)
各モデルの比較
FLEXISPOT C7シリーズ のチェアには3種類のモデルがラインナップされており、違いは上記のとおり。
もちろん、好みや汗のかきやすさはありますが、せっかくなら座面にメッシュを採用しているAirかProがおすすめ。
お尻のムレにくさは作業環境の快適性に直結すると思ってます。
C7 Air・Proのメッシュは、わりとしっかり目の座り心地なので、通気性よりも柔らかい座り心地を重視する場合はウレタン製がおすすめです。
自分は映画など動画を見る際のリクライニングでオットマン(≒フットレスト)を頻繁に使うので、Proモデルを選択。
座面の高さに微妙に差はありますが、オットマンが必要なければC7 Air でも全然いいと思います。
4万円以下に収まるのはかなりコスパ高くていいですよね!
FLEXISPOT C7 Pro|開封・組み立て
梱包・同梱物
FLEXISPOT C7 Pro の重量は、梱包状態で27.4kg
正直かなり重たいです(笑)
ただ、非力な自分でもなんとか2階まで1人で持っていけました。
不安な方には、開梱・設置・梱包資材の回収までを行ってくれる「らくらく家財宅急便」 というオプションを選択することも可能(+6,600円)
段ボールの中身はこんな感じ。
めちゃくちゃ丁寧、という感じではないですが、傷や凹みなどはなく、最低限ちゃんと守られているという印象でした。
付属品一覧
ヘッドレスト
座受金具
アームレスト
背もたれ
座面
レッグフレーム
ガスシリンダー
キャスター
説明書
ボルト・六角レンチ
組み立て
ホームセンターで売っているやすいもので良いので、ゴム手袋は用意したほうが良さそう(最悪軍手でも) 付属の六角レンチでももちろんできますが、電動ドライバーがあると楽ですね!
ポチップ
「DIYとかはそんなにしないので、本格的なインパクトドライバー等は要らない」
という方も、これならミニマルで工具感が薄いし、1つ持っておくと何かと活躍してくれます。
付属している日本語の説明書を見ながら、組み立てを行っていきます。
組み立てはちょい大変でした…! 注意点や苦労した部分もあわせて流れをまとめます。
STEP
キャスター取り付け
まずはキャスターから取り付けしていきます。
そこそこ硬さはありますが、しっかり押し込めばOK。
STEP
ガスシリンダー取り付け
キャスターを取り付けた脚に、ガスシリンダーを取り付けます。
高さ調節のためのパーツですね。
差し込むだけなので簡単。
STEP
座面にアームレスト取り付け
左右に注意して(RLの記載あり)座面にアームレストを取り付け。
1つのボルトをある程度固定できたら、仮止め状態にして最後に3つをしっかり固定していきましょう。
1本ずつ固定すると、ズレて2本目以降のネジ穴が合わなくなることがあります。
STEP
座受金具の取り付け
次に座受金具の取り付け。
「FRONT↑」 のシールを目印に、向きをあわせます。
ネジ穴が複数あるので一瞬迷いますが、4箇所がピタッと合う位置は1つしかないのでわかると思います。
1箇所のネジ穴が本体のパーツと干渉し、六角でも電動ドライバーでも取り付けが難しい問題が発生。 他の方のレビュー記事では、ギリ取り付けられてそうでしたが、結局自分はペンチも使ってなんとかできました。
STEP
背もたれの取り付け
STEP4で組み立てた金具+座面に、背もたれを取り付け。
こちらも3本仮止め→徐々に本止めの流れで行います。
STEP
ガスシリンダーに差し込み
①②で組み立てた下部(脚+シリンダー)に上部(座面+背もたれ)を差し込みます。
ある程度重量はありますが、意外とすんなりいきました。
STEP
ヘッドレストを取り付けて完成!
最後にヘッドレストをネジ止めしたら、完成です!
そこそこ大変なので、女性1人の場合は確実に厳しいでしょう。
ただ、力に自信のない自分1人でも、2階まで運び組み立てられたので、よほどこれ系が苦手でない方なら問題なさそうです。
ポチップ
FLEXISPOT C7 Pro|機能・特徴について
C7シリーズの機能一覧
FLEXISPOT公式 より
外観:シンプルで不安だった安っぽさは感じない
FLEXISPOT C7 Pro のデザインは非常にシンプルで好印象です。
王道オフィスチェアといった感じ。
リーズナブルな価格帯のチェアだと、変にポップさや可愛さ、丸っぽい感じのものも多いですが、シュッとしていて好きです。
意外にこの価格帯で外さないシンプルなデザインってないんですよね。
質感については、もちろんこの価格なので「高級感」はないまでも、事前に不安だった安っぽさは全体感としてほぼなく、上出来だなという評価。
座面・背もたれのメッシュ素材
FLEXISPOT C7 Pro の座面・背もたれは「エラストマーメッシュ」と呼ばれる
通気性・弾力・圧力分散に優れたメッシュ素材。
メッシュは通気性が良い分、冬寒いなどと言われますが、冬はもちろん暖房器具を使いますし、秋口気温が下がり始めたら、衣類でいくらでも調整できます。
それよりも、蒸れ防止による快適性のほうがよほど重要性が高いと思ってます。 (もちろん座り心地の好みはありますが)
そして、メッシュ素材のハリ感はけっこうしっかりしています。
リクライニング・高さ調整
リクライニング機能について、FLEXISPOT C7シリーズ 共通で最大128°という傾斜角。
操作は左側のレバーで行い、好きな位置でロックすることができます。
ガッツリ寝るなら、もう少し横になりたいところですが、仮眠程度ならちょうどいい感じ。
ちなみに、アームレストはついてこないタイプ。
また、右側のダイヤルを回すと、倒れる際のテンション(硬さ)も調節可能。
すんなり倒れてほしいので、ほぼ限界までゆるくしてます
ちなみに、オットマンは奥行きのみ好きな位置にでき、角度は1箇所のみの固定。
何段階か分かれているとより良かったとは思うものの、仮眠か動画視聴で「出す」「出さない」の2択なので、全く問題なし。
座面の高さ:45.5〜52.5 cm (Air・Pro) ※C7は47.5〜56 cm
高さ調節のレバーは写真⇔マークの下にあるレバー。
高さについては、おおよそ他の有名モデルと比較しても標準的。
ただし、最高値が意外と高くないとも思いました。
177cmでフットレストを使っていることもありますが、ほぼMAXまで上げています。
185cm以上の大柄な方だと、高さが足りない問題が発生するかもしれません。
ランバーサポート:可動式
FLEXISPOT C7 Pro のランバーサポートは、他のモデルと比べて良くも悪くも「しっかり目」
しっかりと腰部分をサポートしてくれます。
前後(角度)の調整ができるのが良いポイントで、サポート加減を調整することができます。
写真で見ると僅かな差に見えますが、体感では見た目以上に大きく変わります。
背面右側のレバーを下げて調節します。
ただし、高さの調整ができないのは惜しいポイント。
価格帯的に考えれば、これがあるだけで十分すぎますが、欲を言えば高さもあると最高でした。
座面:前後&傾斜調整
FLEXISPOT C7 Pro の座面は前後だけでなく、傾斜も調節可能。
これにより、リラックス体制〜仕事モード までをかなり柔軟に自分好みに設定することができます。
前に引き出すほど、リラックス体制に。
後ろにするほど背筋が伸び作業モードに。
座面の前後は、写真奥の⇔マークのレバー。
1番前側に傾斜させた状態
1番後ろ側に傾斜させた状態
傾斜は前傾のほうが自然とデスクに向き合う作業モードに。
後傾にするとリラックスモード寄りに。
傾斜は同じ右側でも後ろのほうにあるレバーで操作。
アームレスト:4D / ヘッドレスト:2D
FLEXISPOT C7 Pro のアームレストは角度と前後左右の4D調整。
ネジの取り付け位置によって、多少幅を変えることもできます。(自分は1番狭くしています)
高さは裏側を押しながら調整できます。
最も低く、下に傾けた状態
最も高く、上に傾けた状態
ヘッドレストは高さ×角度の2D調整
アームレスト・ヘッドレストともにですが、やや緩めで動きやすいので、ふとしたタイミングでズレてしまうのは気になりました。
FLEXISPOT C7 Pro|使用感
座り心地
メッシュ素材のチェアとしては、良くも悪くもしっかり硬めな座り心地。
エルゴヒューマンプロと比較すると硬めな印象でした。
ここは好みで分かれる点だと思いますが、
「メッシュはふわふわしていて、はじめは良いと思ったけど、使ってみたらもう少し硬いほうが良かった」
という声も少なくないので、メッシュでも安定感が欲しい方にとっては魅力ポイントでしょう。
自分は痩せ型でお尻に肉が少ないので、あとほんの少しだけ柔らかいのが1番好みではありますが、かといって痛くなるようなこともなく、安定感があるので全然悪くないですね。
広さ・サイズ感
座面のサイズは約50×50cmで比較的広めな設計。
細身な自分にとっては一見デメリットに見える一方で、そうでもない部分もあります。
お行儀的にはよろしくないのですが、何か考え事をするときに、膝を立てて座ったり、
跳ね上げ式のアームレストでなくても、なんとかギターを弾けたりと。
アームレストに乗せたままのタイピングはできなくないですが、若干ぎこちなくなるのであまり使ってません。(別でクッションをかませてアームレスト代わりにしてます)
自分の体格としては、大きめなサイズ感ですが、結果良かった部分もあり満足してます。
機能性・操作性
操作性については、致命的とまではいかないまでも、やや気になる点もあります。
たとえば、リクライニング時に、倒したままロックレバーに手を伸ばすと、距離があるので177cmの自分でも身体をやや傾けてギリギリ。
あとは調整のレバーなどパーツ類のつくりがやや甘く、ぐらつきなど不安な点も一部あります。
ただ、繰り返しになりますが、価格帯と機能を相対的に比べれば、ここまで充実しているのは本当にすごいと思います。
ここまでカスタマイズできて、座り心地もよくて、4万前後という価格帯なら確かにコスパは高いよなと。
ポチップ
FLEXISPOT C7 Pro|メリット・デメリット
デメリット
気になる点
組み立てがやや大変&難所あり ひとりでもいける範囲。ボルトの干渉については改善すべき点。
アームレスト・ヘッドレストが動きやすい わりと緩めなので、ふとしたタイミングで動く
調整レバーのつくりに不安感あり もちろん機能はするが、少しぐらつく
リクライニングロックのレバーが遠い 身長177cmの自分でギリギリ倒れた状態のまま届く距離感
ランバーサポートは角度調整のみ この価格で調整できるだけ十分だが、欲を言えば高さ調整ができたら最高
メリット
良かった点
5万円以下の価格帯としては、機能性・快適性含めて非常にコスパが高い オットマンなしのC7Airなら4万弱。この価格帯では圧倒的コスパ。
座面の素材をメッシュとウレタンで選択可能 通気性→メッシュ、柔らかさ→ウレタン
座面の前後や傾斜、ランバーサポートの角度など、調整箇所が豊富 5万円以下の機能性とは思えないほど充実
安っぽさがなく、シンプルな外観 高級感はないが、全体的なチープさは感じられない(=十分)
しっかり目の座り心地で安定感がある メッシュとしては硬めの座り心地で安定する(好み次第)
FLEXISPOT C7 Pro|レビューまとめ
FLEXISPOT C7 Proはこんな人におすすめ!
予算5万以下でコスパの高いチェアを探している
1〜2万のチェアよりはグレードを上げたいが、10万〜20万のハイエンドチェアには手が出ない
ムレないメッシュチェアでそこそこのモデルが欲しい
リクライニングやオットマン付きで買いやすい価格帯が良い
各販売サイトのレビューをみると、厳しい評価もあり納得できる部分もあります。 ただ、価格も含めて相対的にみるべきで、4万前後の価格でこの機能性と快適性であれば、かなり良い線いっているし、選択肢に入ってくるモデルであることは間違いありません。 ぜひ条件が合う方は検討してみてください!
ポチップ
Review – FLEXISPOT C7 Pro
この価格帯とグレードがあることを選択肢に入れていただきたいモデル
新品のハイエンドチェアには届かなそうなので、中古を見ていたものの、やはり5万〜10万となるとかなり汚いか、相当前のモデルで不満点が出てしまう。もちろん弱点もあるが、それよりはこっちが良いという方は間違いなくいるはず。
◎ POSITIVE
5万円以下の価格帯としては、機能性・快適性含めて非常にコスパが高い
座面の素材をメッシュとウレタンで選択可能
座面の前後や傾斜、ランバーサポートの角度など、調整箇所が豊富
安っぽさがなく、シンプルな外観
しっかり目の座り心地で安定感がある
△ NEGATIVE
組み立てがやや大変&難所あり
アームレスト・ヘッドレストが動きやすい
調整レバーのつくりに不安感あり
リクライニングロックのレバーが遠い
ランバーサポートは角度調整のみ