【最高のバランス】ARC’TERYX ベータSLジャケット このスペックが1番好きだ
気がつけばここまで来てしまいました。
ゼータSL、ベータジャケット×2、ベータARと来て、最後の1モデル。
間違いなくハードシェル過多なのですが、最近はカラーリングが良すぎてやられてしまいます。
今回のモデル、ベータシリーズの中では最も好きな仕様で非常にバランスに優れたスペックだと思いました。
落ち着いたレッドカラー(Sequoia)もたまらなく気に入ってます!
ARC’TERYX ベータSL|外観・スペック
ARC’TERYX ベータシリーズ比較一覧
モデル | Beta SL | Beta Jacket | Beta AR |
重量 | 340 g | 375 g | 461 g |
GORE-TEX | GORE-TEX | GORE-TEX | GORE-TEX PRO Most Rugged |
表地 | 40Dナイロン | 80Dナイロン | 40&80Dナイロン |
裏地 | C-KNIT™ Backer | C-KNIT™ Backer | Micro Grid Backer |
裁断 | トリムフィット | レギュラーフィット | レギュラーフィット |
フード | ストーム | ストーム | ドロップ ストーム |
参考価格 | 84,700円 | 68,200円 | 101,200円 |
モデル名「Beta SL」とは?
Beta(ベータ)
万能:さまざまなアクティビティやコンディションに対応する、高機能デザイン。
お尻の半分くらいまで隠れる着丈。最も汎用性に長けたモデル。
SL(Super Light)
耐久性に加え、軽さと持ち運びやすさを重視した、超軽量素材とデザイン。
山岳環境の厳しい現実に対応する、ベータ最軽量のベータ SL ジャケット。軽量性やコンパクトな収納性を損なうことなく、完全な防水・防風性と透湿性を実現するために、入念にデザインされた汎用性抜群の一着です。使用している革新的なゴアテックスePEメンブレンは、軽量で強度に優れたPFCフリーの素材です。C-KNITバッカーテクノロジーを採用し、ストレスフリーな着心地と優れた透湿性を実現しています。ヘルメット対応のStormHoodは、視界を犠牲にすることなくプロテクションを発揮。ベンチレーション用のジッパーと、探索性を高めるRECCOリフレクタを備えています。
(公式より)
ARC’TERYX ベータSL|機能・特徴について
外観・デザイン:文字はフードへ、よりミニマルに
今シーズンのラインは、ロゴが始祖鳥のみになり、「ARC’TERYX」の文字はフードへ移動。
好みは分かれますが、2周りほどサイズアップしたので、よりアクセントの効いたミニマルな印象です。
ベータジャケットで比較するとこんな感じ!
フードは襟と一体になったストームフード。
ジップを少し空けてからでないと被れませんが、着脱を何度もするようなアウトドアシーンでなければ気にならないでしょう。
脇から熱を逃がし、フロントジップを開けずとも体温調節ができるベンチレーション。
ベータジャケットにはなく、SLとARには搭載されている機能。
生地:GORE-TEX – ePEメンブレン・C-KNIT™ Backer
3層構造からなるGORE-TEXの中間層のメンブレン(性能に大きく影響)が、ePTFEメンブレンからPFCフリーの非フッ素系素材、ePEメンブレンに変更されました。
「永遠の化学物質」とも呼ばれ残留性の高いPFCを出さないという環境への配慮。
今ではパタゴニアやモンベル、マムートなど世界的な動きとなっています。
一方で、耐水圧45,000mmとも言われるGORE-TEXの性能は維持され、厳しい水準をクリアしています。
GORE® C-KNIT™ Backerとは?
裏地に極めて柔らかい丸編みのニットを採用したシェル素材で、体を動かした際の耳障りな音も軽減される。
これまでよりも複雑な編み方がされており、肌触りがやわらかく軽量。
トリコットバッカーと比べても、最大10%の軽量化を果たし、透湿値も最大15%向上しているそう。
GORE® C-KNIT™ Backerがもたらす快適性は本当にすごくて、ハードシェル特有のバリバリ感が大幅に緩和。
汗をかいたときのベタつかなさは、一昔前と比べて特に改良されてます。
裁断:トリムフィット
シルエットの違いは上記の通り。
こちらの図だと腕周りは違いがわかりやすい部分です。
実際に来てみると、胴回りや腕周りなどけっこう違いがあり、個人的にはよりスマートなトリムフィットが好み。
レイヤリング時に窮屈さが緩和できるメリットはあると思いますが…
携帯性
80Dのベータジャケットとフードに収納した状態で比較。
面積でみるとこのように大差はなくわかりづらいですが、密度や重量はそれなりに差があります。
ベータSLのほうが携帯性は高いと感じるのと同時に、ベータジャケットも生地のわりに悪くない、という点もあるかなと思います。
ARC’TERYX ベータSL|使用感
運営者の体型と着用サイズ
着用サイズ | S |
身長 | 177 cm |
体重 | 55 kg |
体格 | 痩せ型 |
1番好きなバランス感、これに尽きます。
30デニールという以前のベータジャケットの仕様だと、普段使いのほうが多い自分にとっては、ちょっと薄すぎるというか、どうしてもシルエット的にもう少し立体感ほしいな、という感覚でした。
その点で、40デニールだったかつてのベータLTが良いなとも感じていたんですよね。
ベータジャケットがまさかの80デニールで完全に別のアイテムになって、それはそれで良いところもあるが、さっと羽織れる部分の魅力は減衰してしまったのも事実。
普段着からアウトドア・スポーツにいたるまで、シーンを選ばず使いやすく、かつ1枚でサマになる、というところで、このスペックが個人的には1番汎用的でベストバランス感がある
気になるところはというと、まず価格。
為替の影響が大きいので、単純に値上げっていうのとは違いますが、それにしても高価になりましたよね…
首周りが汗じみで黒ずむのも気になった点。
Youtubeでもほかのモデルでコメントいただいたこともあり、これまでは気にならなかったのですが、赤色が目立ちやすいのか、初めてでした。
洗濯でだいぶ目立たなくはなったものの、やや残っている感じ。
ARC’TERYX ベータSL|レビューまとめ
- サッと羽織れる身軽さや携帯性が欲しい
- アウトドアでも使うので、ベンチレーションはついていてほしい
- 用途的にGORE-TEX PROまでは必要なさそう
- 好きなカラーがある
過去モデルも含めて全種類試したベータシリーズの中では、最も汎用的に使いやすかったベータSL。価格は張りますが、ベータジャケットから少し手を伸ばして、こちらを選ぶというのも全然ありだと思います。