【比較レビュー】ARC’TERYX ベータジャケット 旧モデルゼータSLとの違いは?
楽しみに待ち望んだ方も多いはず…!
大人気だったゼータSLの後継モデルが登場しました!
旧モデルのゼータSLは超万能アイテムとしてヘビロテしてきて、2020年の買ってよかったモノBEST10では見事1位を獲得!
廃盤になると聞いて、必ず後継モデルが出るだろうと楽しみにしていました!
ARC’TERYXは名作と言われるモデルでさえ定期的にアップデートされるのが凄いところでもありますよね!
今回のベータジャケットも旧モデルの魅力を引き継ぎながら、進化を遂げたモデルとなっています。
旧モデルゼータSLと比較しながら変更点や特徴をまとめていきます!
Youtubeでもレビューしました!
ARC’TERYX ベータジャケット|スペックとコンセプト
ベータジャケットの基本スペック
ベータジャケット | ゼータSL(旧モデル) | |
---|---|---|
サイズ | XS〜XXL | XS〜XXL |
重量 | 300 g | 310 g |
素材 | GORE-TEX N30p 3L GORE-TEX 素材に GORE C-KNIT™ 裏地技術を採用 | GORE-TEX GORE-TEX PACLITE PLUS |
ベータジャケットはGORE-TEXを採用し、防水&防風性能に優れたハードシェルジャケット。
ベータSL → ゼータSL → ベータジャケット(New!)
これまでモデル名についていたアルファベットによる識別がなくなり、「ベータジャケット」という名前になりました。
山の自然との一体感はさまざまな瞬間に感じられるもの。広大な大地をバックパッキングしているとき、木々の海原をハイキングしているとき、そして頂上を極めて広大な眺望を目の当たりにしたとき。ベータの汎用性の高さは、自分らしい旅へとあなたを解き放ってくれるはず。耐久性のある防水性、防風性を備えたゴアテックス素材にゴア C-KNIT™裏地技術を採用。静粛性と柔らかさに加えて、高い透湿性を発揮するように設計されています。スリムなフードは1度引くだけで素早く調節でき、トリムフィット シルエットは、軽めのレイヤリングに最適。また動きやすさを重視したパターンを採用しています。
ARC’TERYX 公式より
旧モデルのゼータSLと同様に、軽さや汎用性の高さを踏襲しつつ、新素材による快適性の進化が魅力のジャケットとなっています。
ARC’TERYX ベータジャケット|特徴をゼータSLと比較レビュー
【防水・防風・透湿】GORE-TEXシェルジャケット【共通】
ベータジャケットは、GORE-TEXによる機能性と汎用性の高さが特徴のシェルジャケット。
旧モデルゼータSLから引き継がれたポイントでもあります。
GORE-TEXとは?
Gore社が開発し、防水・防風・透湿性を兼ね備えた高機能素材。
軽量で強度が高く、アウトドアウェアに採用される事が多い。
原料は天然鉱石のホタル石
防水性能については一般的な雨具とは比べ物にならないほどの品質。
耐水圧はあえて明記していないものの、45,000mm以上とも言われています。
実際に滝のような豪雨で着用しても、まったくノーダメージでした。
汎用性:軽量で普段着もしやすくコンパクトに持ち運びできる【共通】
一般的にGORE-TEXを使ったハードシェルジャケットは、ゴツくて普段着としては扱いづらい欠点があります。
アウトドアウェアとしての機能性をなくすことなく、タウンユースでも使いやすい設計になっているのがベータジャケットです。
また、重量も300gとかなり軽量で、コンパクトにすればご覧の通り。
ARC’TERYXの人気ショルダーバッグ、マンティス2と同じくらいのサイズ感。
さっと羽織ったり、レインウェアとして持ち運べる携帯性も兼ね備えています。
今では旅や出張にいくときの欠かせないお供!
快適性の進化:GORE C-KNIT™【変更点】
旧モデルゼータSLのPACLITE PLUSに代わり、快適性や着用感を高める新技術「GORE C-KNIT™」
Gore社が4年以上の歳月をかけて開発した新素材で、全GORE-TEXの中で最も着心地に優れているのが最大の特徴。
「しなやかさ」「肌触り」において特に明確な進化を実感できます。
GORE C-KNIT™ とは?
裏地に極めて柔らかい丸編みのニットを採用したシェル素材で、体を動かした際の耳障りな音も軽減される。
これまでよりも複雑な編み方がされており、肌触りがやわらかく軽量。
内側のシームテープなど止水処理は相変わらず素晴らしい精度です。
丈はやや短くなりタウンユース向けに【変更点】
ゼータSL(旧モデル) | お尻が完全に隠れる |
ベータジャケット(新モデル) | お尻がギリギリ隠れきらない |
ベータシリーズはARC’TERYXの中でももっとも万能で、タウンユースとしても選ばれているライン。
数値としては、センターバック丈が1.8cmほど短くなっています。
普段使いメインで考えるならこちらのほうが好み。
ジップはやや軽く、パーツの質感も向上【変更点】
旧モデルゼータSLのデメリットとして指摘されることもあった「ジップの硬さ」
そりゃあ防水仕様のアウトドアウェアだから仕方ないよな、とまったく気にしていませんでしたが、これも解消。
もちろんある程度の力は必要ですが、比較するとけっこう改善されています。
個人的には、硬さよりもパーツのつくりが良くなって細部にもこだわっている点のほうが評価ポイントだと感じました。
ラバー製になりARC’TERYXの文字も刻まれてます。
左胸のインナーポケットが追加【変更点】
ゼータにはなかった胸ポケットがつきました!
ちょうどスマホが入るくらいのサイズ感で、やや伸縮性のある素材になっています。
必須ではないけれど、間違いなくあると便利!
やっぱりかっこいい始祖鳥の刺繍ロゴ【共通】
ARC’TERYXの刺繍ロゴは何度見ても、何度着てもかっこいいです。
無駄のない洗練されたデザインにアクセントとして光る始祖鳥。
このロゴに惹かれてファンになる人が多いのも納得です。
立体的なシルエットのフード【共通】
「ARC’TERYXといえばフード!」というほどユーザーからの評価が高いです。
立体的で綺麗なシルエットに、頭の形にうまく馴染んでくれる着用感。
僕もかつてはフードってほとんど使わなかったんですが、ARC’TERYXを愛用し始めてからは頼りっぱなしです(笑)
ドローコードで簡単に調節できる仕様。
ベルクロ・ドローコードによる調節機能【共通】
袖口のベルクロや腰、フード部分のドローコードも継続。
これらを活用することで、フィット感も増し本来の防風性能を引き出すことができます。
ブラックはより「黒」に【変更点】
同じブラックなんですが、黒の色味が違う点に驚きました。
確かに数年使って色あせもなくはないですが、ベータジャケットのほうが圧倒的に黒い。
ピアノブラックのような真っ黒です。
これはかなり好みの黒!
表面も若干格子状の素材から完全無地になっています。
ARC’TERYX ベータジャケット|着用感・使用感の比較
ハードシェルとは思えないような着心地
GORE C-KNIT™ の新技術が採用されたGORE-TEXになり、ハードシェルとは思えないほどの柔らかい着心地になりました。
トリムフィットと呼ばれるアークテリクス独自の立体裁断で、ほどよく体にフィットしてくれましたが、そのフィット感と柔らかさが相まってGORE-TEXなのにノンストレス。
着用せずとも、手にとった瞬間にゼータSLとの明確な違いがわかります。
役割としてアウター用途ではありますが、パーカーのように気軽に着られる感覚が強くなったと感じます。
静音性はやや気になる
GORE C-KNIT™には動いているときの音のノイズを和らげる効果があるそうですが、静音性に関してはイマイチかなというのが正直な感想。
たしかに、ゼータSLのようなシャカシャカした感じとは違いますが、もう少し鈍い音で「ベリベリッ」という感じ。
決してうるさいわけではないものの、やや気になる音ではあります。
普段使いとしてのベストアンサーかも
ゼータSLもタウンユースできる汎用モデルとして人気でしたが、そこからさらに快適性が高められたベータジャケットは普段使いとして現状ベストアンサーかもしれません。
街着だけではなくて、アウトドアやレインアウェアとしても使ってこそ本領発揮してくれます。
暮らしの中でとにかく使い込んでいくこと、これに尽きると思います。
サイズ感・サイズ選びについて
身長178cm/体重56kg 痩せ型 → Sサイズ
購入したのはSサイズ。
Tシャツの上から羽織っても緩すぎず、インナーにダウンなど着込んでも着られる適正サイズです。
ARC’TERYXはカナダのブランドですので、国内ブランドと比べて大きめの規格。
項目 | 1人目 | 2人目 | 3人目 |
---|---|---|---|
身長 | 171cm | 180cm | 175cm |
体重 | 58kg | 68kg | 75kg |
サイズ | XS | M | M |
備考 | ややタイト目 | 程よい | Sだとピタピタ |
サイズ感はゼータSLとほぼ同じですので、参考までにいくつかパターンを調べてみました。
インナーダウンなど着回しによって通年着用できるのが強みなので、ジャストサイズすぎないほうがいいでしょう。
ARC’TERYX ベータジャケット|メリット・デメリット
デメリット
- 動いたときの音はそこまで静音ではない
- GORE C-KNIT™の柔らかい質感がチープだと感じる人もいるかも
あえてデメリットをあげるならばこの2つ。
静音性については先程のとおり、音の種類が変わった感じで、静かになった感覚はありませんでした。
GORE C-KNIT™は柔らかい質感なんですが、よくも悪くもシェルジャケット感は薄れています。
人によってはこれがちょっと安っぽいと感じてしまう人もいるかなと思いました。
とはいえデメリットはこれくらい。
メリット
- GORE-TEXの機能性と着用感を両立した万能ジャケット
- 軽量コンパクトで常に持ち運べる
- 着回し次第で通年着用できる
- 私服の制服化が捗る
- 結果として節約になる
GORE-TEXの機能性はそのままに、ジャケットでありながらパーカーのようにも着られる身近さは大きな魅力。
ベータジャケット自体に防寒性能はないものの、それが逆に良いんですよね。
インナーを調節し、しっかりダウンなどを中に着込めば冬まで着用可能!
この着回しのしやすさ、汎用性の高さがこれまでのモデルも選ばれてきた最大の要因です。
結果として、「これさえあれば!」というジャケットになり、1シーズンで着なくなるような私服を買うこともなくなりました。
単体でみると5万のジャケットは高価ですが、後から振り返ると節約になってしまうのが面白いです。
ARC’TERYX ベータジャケット|比較レビューまとめ
- GORE C-KNIT™の新素材で過去最高の着心地に進化
- 丈はやや短くより汎用的に
- ジップはやや軽く、ラバー製パーツで質感も向上
- 左胸にインナーポケットが追加
- ブラックの色味はより「黒」に
- 私服・アウトドア・スポーツ・ビジネスなど汎用的に使えるジャケットが欲しい
- 普段雨や嵐で傘を使うのが嫌だ、めんどくさい
- いろんな服をたくさん、ではなく本当に気に入った数着を長く着たいタイプ
- ARC’TERYXに憧れがある
旧モデルゼータSLでの魅力を引き継ぎながら、より使いやすい製品へと進化を遂げたベータジャケット
全ARC’TERYX製品の中でも、トップクラスに売れるモデルになること間違いありません。
慢性的な在庫切れや在庫薄が予想されますので、気になる方はぜひお早めにGETしちゃってください!