【2025新作】ABLE CARRY 新Max Backpack徹底レビュー!人気大容量バックパックが進化して登場【旧モデル&X-Pac/Ripstop比較あり】

旅・出張の多い方や、機材の持ち運びの多い方にファンの多かった
あのモデルがリニューアルして帰ってきました。
もどかしかった細部のディテールが改善。
そしてなんといっても、30L→32Lに広がってくれる拡張機能が最大の目玉。
「大して広がらない」と思ってしまったファーストインプレッションとは裏腹に、その差によって生まれるパッキングの自由度を使ってみて実感。
そして、なぜこの仕様になっているのか、コンセプトや設計思想もあわせて解説。
今回は、旧Max Backpackや兄弟モデルであるMax EDCと比較しつつ徹底レビュー!
あわせて使いたいトラベルギア

ABLE CARRY Max Backpack|ブランドについて

Bags for Work and Play
私たちの使命は1日をもっと豊かにしてくれる最高のバッグを作ること。
毎日の荷物の持ち運びが簡単になるように
フィット感、整理のしやすさ、丈夫さを重視しています。
ABLE CARRY(エイブルキャリー)は2018年に誕生した香港発の新進気鋭なバックパックブランド。
「あなたの1日をより豊かにする、最高のデイリーバッグ」
をコンセプトとし、背中へのフィット感や使い勝手の良い収納性、頑丈なつくりを重視したプロダクトが特徴です。
中でも、負担を大幅に軽減する「Aフレーム」と呼ばれる独自開発された構造が話題となり、「無重力バックパック」と称され世界中で評判となっています。
\ 世界で話題の「無重力バックパック」 /
ABLE CARRY Max Backpack|外観・スペック比較表

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---|---|---|---|
モデル | 新Max Backpack | 旧Max Backpack | Max EDC |
サイズ | H52×W32×D22–26 cm | H52×W32×D20 cm | H50×W30×D19 cm |
重量 | X)1870 g C)1800 g | X)1800 g C)1600 g | X)1550 g C)1470 g |
容量 | 30〜32 L ※拡張機能つき | 30 L | 26 L |
素材(表) | X)X-Pac+1000D Cordura C)210D Cordura Ripstop | ||
素材(内) | Ripstop Nylon(420D) | ||
参考価格 | X)¥49,500 C)¥46,200 | X)¥41,800 C)¥38,500 | X)¥47,300 C)¥44,000 |
公式HP |
OFFICIAL
GLOBAL | GLOBAL |
OFFICIAL
GLOBAL |
C)=Cordura Ripstop

ABLE CARRY Max Backpack|コンセプト・位置づけ
旧モデルからの開発経緯

新Max BackpackとMax EDCは
旧Max Backpackから枝分かれした兄弟のようなモデル。
- Max EDC
旧Max Backpackよりはもっとデイリーで使いやすく
容量も限界まで確保し、最大限汎用性を高めたモデル。 - Max Backpack
普段用途はMax EDCやDaily Plusに任せ
旅や機材の持ち運びなどの大容量により特化させたモデル。
旧Max Backpackでは、トラベルユーザーや機材の多いカメラマンだけでなく、Daily Plusでは物足りない方も含めて、わりと幅広い層に向けたモデルとして展開されていました。
現行ラインナップの分布図:容量-汎用性

現行のラインナップを容量と汎用性・万能さという2軸で並べてみると、こんな感じの分布に。
両軸とも、数字が高ければ良いというものではなく、あくまで特徴です。
たとえば、Thirteenなんかは、容量も汎用性も大きくない代わりに、ミニマルで特定のユーザーにはかなり良いバックパックなので、数字=評価の高さではなく特長という感じで捉えていただける
ABLE CARRY Max Backpack|機能・特徴について
デザイン・シルエット:奥行きの広がったボックス形状
新旧Max Backpack比較


新Max Backpackは、旧モデルと比べて、奥行きが変化。
通常時でも2cm、拡張時で6cm差があります。
新Max Backpack、X-Pac&Cordura Ripstop比較

Max Backpack・Max EDC比較


どちらもボックス型ですが、Max EDCのほうが上部にかけてシュッとしてます。
逆に新Max Backpackは、上部のほうがやや膨らみのある形状。
拡張機能:30L→32Lに広がる

新Max Backpack最大の特長である、2Lの拡張機能。
1番下からではなく、少し上からジップをあげて、上部にかけて斜めに広がっていく仕様。

水平に拡張させると、バランスが崩れやすく着用感に支障をきたします。
そして、2Lというスペックだけをみると、「大したことないな」と感じやすいかもしれませんが、これが実は絶妙だったりします。
その理由は、
- 機内持ち込みの制約
- 着用感を損なわずに、パッキングの自由度を高める
この2点にあると感じました。(詳細は後述)
重量:増加の理由

重量増の理由(推察)
①拡張機能の追加で構造が複雑になった
→拡張時の補強という点も含めて。
②ストレッチ素材の変更など、細部のディテールの改善
Cordura RSのほうが増加幅が大きい理由(推察)
Cordura RSのほうが生地が柔らかく軽量で、補強をしっかりする必要があるため。

30L強クラスのバックパックとしては、決して軽くはないですが、特段重たい部類でもありません。
ABLE CARRYの強みとしては、快適性であったり、着用感を重視していて、独自のAフレーム構造をはじめ、実際つかって良いかどうか、快適かという点に焦点を当てているので個人的には納得感があります。
素材:X-Pac&Cordura Ripstop




新Max Backpackの場合の違い
X-Pac | Cordura Ripstop | |
---|---|---|
生地感 | ハリ感が高く形状維持◎ | 柔軟でしなやか 着用感◎ |
自立 | 空でも自立 | 荷物で安定させないと 自立はしない |
防水性 | 防水 | 撥水 |
耐久性 | X-Pac:剥離のリスク ※通常使用ではほとんど気にならない | Ripstopでさらに強化 | Corduraファブリックを
全体の安定感 |
それぞれ良さや魅力が違うので、用途や好みに応じて選ぶのがおすすめ!
機内持ち込み:トラベル向きの絶妙な設計


対応可否 | 備考 | |
---|---|---|
通常時 (30L・D22cm) | ほぼ全社でOK! | 国内線・国際線ともに安全圏内 |
拡張時 (32L・D26cm) | 多くの航空会社でOKだがギリギリ | ANA/JALの「奥行25cm以内」 に1cmオーバー |
- ある程度素材の柔軟性もあるため、詰めすぎなければ25cm以下に収まりやすい
→実質的には機内持ち込みOKのケースがほとんど - LCCや国際線の厳しめの路線(欧州系LCCなど)では注意が必要
- 搭乗時は拡張せず、旅先・主張先で展開して使うのが最も無難(それができるのがミソ)
快適性:より身体に馴染むフィット感


ABLE CARRYに共通する良さである、圧倒的な快適性やサポート力はそのままに。
旧モデルと比べて、新Max Backpackでは、着用感がさらに進化しました。


旧モデルではストレートだった背面パッドですが、ややカーブ上になり、より身体にフィットしやすくなりました。
Max EDCのカーブよりはなだらかですが、背面のサイズが違うため、同じカーブにすると合わない人も出てくるリスクがあるためかなと。
ABLE CARRY Max Backpack|収納
収納スペース
メイン収納
新旧Max Backpack比較


メイン収納は基本的に構造は同じ。
ややリップストップナイロンの色味が明るくなりました。


ストレッチポケットに、2階立てのジップポケット。


ツルツルした生地感で、やや薄め


目の詰まった安心感の高いサラサラとした生地に
随所に使われているストレッチ素材が、すべてアップデートされました。
PC収納


旧モデルと変わらず、17インチまでのPCを2台できるPCスペース。
ストレッチポケットとサイドスロットもあり。


小物収納スペースが、かなり進化して圧倒的に使いやすくなりました!
旧モデルの心もとないストレッチ素材が変わり、右側は幅広のポケットになっているので、充電器やモバイルバッテリーなど、サイズや厚みのあるものでも入れられます。
旧モデルにはマチがありませんでしたが、今回から追加!


Max EDCのPCスペースは、ジップが上部までしかないため、サイドからアクセスしづらいのがネックですが、Max Backpackでは、ガバっと開きサイドからアクセス可能。
開口範囲が広いこともあり、止水ジップが採用されています。(Max EDCは耐久撥水)
フロント


サイドから開き、中のストレッチポケットは縦。
→ややアクセスが悪かった


向きがサイドで揃い、ジップと開放2つのポケットに。
サイド


広くはなく、水筒と傘を2本は入れられず。
長めのものだと入らない仕様。


縦に長く、また広くなったため、水筒(500ml)と傘が余裕で入るサイズに。
背面


セキュリティ性の高い上部のポケットは変わらず。
下部にヒップベルトを取り付けられる穴が追加。(Max EDCから搭載された機能)
やっぱりトラベル用となると、荷物も多くなるし、長い時間歩いたりすることを考えると、ヒップベルトは使いたい、という方も多いはず。
今後純正のヒップベルトが発売されることに期待!
収納力


ABLE CARRY純正の圧縮機能つきパッキングギア「Cubes」を使って収納力をチェック!
旧Max Backpackの場合


S・M・Lの3サイズを入れると、わりと埋まる感じ。
プラスでポーチを入れたり、コンデジくらいなら入るけど、フルサイズミラーレスは厳し目。
Max EDCの場合


S・M・Lの3サイズを入れると、ほぼ埋まります。
Mサイズであれば、フロントポケットにも入れることができる自由度はEDCの魅力。
あくまでデイリーモデルなので、2泊くらいであれば対応できますが、それ以上は厳しいサイズ感。
新Max Backpackの場合


拡張状態(32L)にすると、なんとM・LのCubesが2列に収まります。
上部のスペースが一気に空くので、かなりスペースを有効活用できる印象。
これこそが、2Lという見かけのスペック以上にパッキングが変わる、実用性の高さ。


なので、上部に5Lサイズの大きめスリングバッグを入れたり、カメラキューブを入れたりするような使い方も十分可能。
それでもまだゆとりがあるので、こういう使い方をしたい人にとっては、新Max Backpackが圧倒的に心強いです。


Mサイズを縦に収納してあげれば、こんな感じで三脚なども綺麗にパッキング可能。


PC収納の小物ポケットが、めちゃくちゃ使いやすくなりました!
安心のストレッチ素材に、幅広のものでも難なく入る、片側のポケット。
新モデルからマチも追加されたので、太めの充電器なども問題なく収まります。
ABLE CARRY Max Backpack|使用感・着用感


この大容量・そして重量としては、非常に高い着用感、というのはまず共通しているポイント。
もちろん、まったく重たくないとか、負担を感じない、というわけではありません。
動いているときの安定感だったり、ハーネス、パッドの支え、Aフレームのサポート力など。
総合的に、この大容量クラスのバックパックとしては、間違いなくハイエンドにあたります。


X-Pac・Cordura Ripstopともに1時間以上歩いたりしてみましたが、やはり旧モデルより着用感が高く、そのおかげで疲労感も少ない。
背面パッドのカーブが効いているように感じました。


スペック上は、X-PacとCordura Ripstopで70gしか差がなく、旧モデルよりも縮まりました。
ただ、使ってみるとやはりCordura Ripstopのほうが身軽というか、重量差以上にしなやかで体感軽く感じます。
一方で、拡張時にはけっこう奥行きが出るため、X-Pacのほうが安定しやすいように感じました。
ABLE CARRY Max Backpack|メリット・デメリット


デメリット
- サイズはしっかり大きめ。女性だと厳しい。
→あくまで大容量特化モデル。 - Max EDCで搭載された機能の一部は引き継がれず。
ストレッチ素材や小物ポケットのマチなど、改善された点も多いが、メイン収納の仕切り、上部ポケットのマチなどはそのまま。 - 品質もハイエンドだが、その分価格もハイエンド
為替や細部のこだわりの進化も含め、旧モデルから8,000円弱値上がり。
メリット
- 全幅の信頼を置ける、ハイエンド大容量バックパック
拡張機能や細部のアップデートも含めて、業界全体のフラッグシップモデルに。 - スペック以上に活躍してくれる拡張機能
あと一押しほしいときの拡張2Lは、スペック以上にパッキングの自由度や広がりをサポートしてくれる。 - 機内持ち込みを考慮したサイズ設計が絶妙
オールクリアする30Lと、大抵の航空会社でギリギリ通れる32L。
大容量ならもっとサイズアップしてもいいかと思ったけど、これが理由。 - 大容量モデルでも使い勝手に妥協なし
フロントポケットやPC収納の小物ポケットなど、大型でも繊細な機能を備えた抜け目のない仕様。
ABLE CARRY Max Backpack|レビューまとめ


- 2泊以上の旅や出張、機材の持ち運び用途で使いたい
- とにかく軽いバックパックより、快適性やサポート力、安心感を重視したい
- 渡航の際、なるべくバックパックの機内持ち込みで完結させたい
- いざというときの+2Lの保険があると助かる
- 旧モデルでやや不満がある、または狙っていたが買いそびれていた



自分だったら、カメラ系の機材の持ち運び用途であれば、よりガッチリしていて安定感が高く、防水性もあるX-Pac。
トラベルメインで、プラスちょっとカメラとかPCとかであれば、Cordura Ripstopを選ぶかなと思います。
ぜひ純正のCubesと合わせて、心強いハイエンド大容量モデルをお試しください!