今回はABLE CARRYから大注目の新モデルが登場。
新たなスリング界のフラッグシップに君臨するだろうモデル。
Core Sling / Core Sling Mini
素材選定からデザイン、つくりこみ、機能性にいたるまで、初登場とは思えないほど、圧倒的な完成度の高さ。
長らく使ってきたARC’TERYXのマンティス2を完全に卒業し、毎日使うEDC用スリングとして愛用しています。
今回は2.5LのCore Slingと1.5LのCore Sling Mini
2モデルをまとめて徹底比較!
ポチップ
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VIDEO
Review – ABLE CARRY Core Sling・Core Sling Mini
新たなスリング界のフラッグシップ
ABLE CARRYからついに登場したスリング。さらにラインナップにはUltraを採用したモデル。 エグい実用性を誇るストレッチポケットに、A-Flexの拡張圧縮と目を見張る魅力を持ちながら、それらが実用性高く仕上げられている凄さ。こんなの売れないわけがない、というハイエンドスリングです。
◎ POSITIVE
Ultraの質感・安心感がたまらない
優秀すぎるストレッチポケット
ベスト・オブ・ベストな収納ポケット
取り付け位置を変更できるストラップ
素材・機能に対して非常に良心的な価格設定
スリングに求めるハリ感と柔軟性のバランス
バックパックとの相性の良さ・組み合わせやすさ
△ NEGATIVE
Cordura Ripstopモデルはブラックがない
Core Slingのストラップはやや重厚感あり
Miniのストラップは細め
ストラップの長さ調整は慣れが必要
目次
ABLE CARRY Core Sling|外観・スペック比較
スクロールできます
モデル Core Sling Core Sling Mini サイズ 26 × 14 × 8 cm 22 × 13 × 6 cm 重量 Ultra:310 g Ripstop:320 g Ultra:140 g Ripstop:150 g 容量 2.5 L 1.5 L 素材 《表側》 Ultra200x / Cordura Ripstop 《内側》 Ripstop Nylon カラー展開 Ultra Black / Ultra Panda Midnight Blue / Field Green 価格 Ultra:¥20,900 Ripstop:¥15,400 Ultra:¥15,400 Ripstop:¥12,100 公式 日本国内はこちら 海外はこちら 日本国内はこちら 海外はこちら
各製品の比較
コンパクトながら、抜群の機能性 Core Slingには、アコーディオン式の拡張システム「A-Flex 」、機能的なオーガナイザーポケット、そして取り外し可能なストラップなど、汎用性を高める機能を搭載。 ユーザーのライフスタイルに柔軟に寄り添い、あらゆる日常のシーンを支える頼れる相棒 として設計されています。 Core Slingシリーズは、”Carry Your Best Days Forward” – 動き続ける現代のライフスタイルに寄り添い、日常を探検するすべての人へ、新しい自由を届けます。ABLE CARRY公式より
nike
実物をみると、Midnight Blueはけっこう濃いめの色味でした!
Core Sling・Core Sling Mini Mantis2・Mantis1
マンティスと比較してみると、こんな感じ。
2.5LのCore Slingのほうが高さに差がるような外観です。
ストレッチポケットやA-Flexの拡張機能があるので、収納力は両モデルともマンティスより上。
ABLE CARRY Core Sling|機能・特徴を比較
素材:ABLE CARRYからついにUltra登場
Ultraとは?
ついにABLE CARRYからUltraを採用したモデルが登場。
アウトドア好き・登山系のギア好きな方はテンションが上がる人もいるはず!
Ultra200xについて
Challenge Outdoor社製。 UHMWPE(超高分子量ポリエチレン)+ポリエステルを組み合わせた表地に、防水フィルムをラミネート。さらにX字の補強ファイバー(x-ply)が入った多層生地。
左:Core Sling・右:Daily Plus(X-Pac)
X-Pacのような“多層構造”を、さらに軽く・裂けに強く仕上げた超高性能生地。
X-Pacよりも少しマットな質感で、形状維持性能もありますが、バリバリ感が少なく柔軟さもあるバランスの良い生地。
Ultra 200x は 100、200、400、800と数ある中で、軽さと強度・防水のバランスで最も汎用性が高いバランス型
Ultra200xの特徴
軽さと圧倒的な強度 X-Pac VX21と比べ約30%軽量で、引き裂き強度はX-Pacを上回る
型崩れしにくい X字補強が“骨”になり、荷物が少なくても形を保ちやすい
耐摩耗性 擦れに強くデイリーからアウトドアまでタフにつかえる
防水性 X-Pacと同等の防水性で雨の心配なし
圧倒的性能がゆえ、かなり高価 高価とされるX-Pacを遥かに上回る生地単価
nike
以前Ultraの生地単価について聞いたことがあり、X-Pacとも相当差があり驚きました。 正直発表前は3万円くらいいくかなとも思っていたので、この価格設定はめちゃくちゃ欲しくなる…!
Cordura Ripstop
Cordura Ripstopについて
アメリカのインビスタ社が製造販売するコーデュラファブリックは、ナイロンの数倍もの強度を持つ耐久性に優れた繊維。 引き裂きや摩耗に強く、撥水性もあるという機能性から、軍事用品やアウトドアギアとして採用される。 そのコーデュラを格子状に縫い込み、さらに強度を増した生地 →「裂ける(Rip)」ことを「食い止める(Stop)」
UltraやX-Pacと比べても、しなやかで取り回しが良い点が魅力のCordura Ripstop。
スリングサイズということもあり、シルエットのハリ感も大差なく十分。
Ultraモデルと比較したCordura Ripstopモデルの強み
リーズナブルな金額
柔軟性が高く取り回しやすい
止水ジップよりも軽くジップを開けられる
収納:拡張圧縮「A-Flex」・Ultra Stretchポケット
実用性が高すぎるUltra Stretch
Ultraの生地が目立ちがちではあるが、実はめちゃくちゃ凄いのがこのストレッチ素材。
こちらもメイン生地と同じChallenge Outdoor社製。
ナイロン 6.6、ライクラ、超高分子量ポリエチレン (UHMWPE)を混紡した素材。 4方向に伸縮するストレッチ性の高い生地に切り裂きに強いハイテク繊維を混ぜて耐久性を底上げした素材。
引き裂きや切り傷に非常に強く、角のあるものやそこそこ重量感のあるものでも、不安感なく持ち運べます。
これが実用性がかなり高くて本当に使える…!
ミニ三脚など、エッジのあるものでも心配無用
Miniの1.5LでもEDC入れてさらにシェルジャケットも収納できる
しっかり伸びて戻り強度も高いので、おまけのような感じではなく、ガッツリ使っていけるタイプのポケット。
これによって1.5L・2.5Lというスペック上の容量以上の収納力を実現しています。(登山のザックに近いイメージ)
拡張・圧縮機能「A-Flex」
圧縮時のA-Flex
Ultra Strethの良さを引き出す立役者でもあるのが、「A-Flex」と呼ばれる独自の拡張・圧縮機能。
ジップなどのパーツは使わずに、重なった生地を引き出すことでゆとりを生み出します。
単純に収納力が上がるだけでなく、わりといっぱいに荷物を入れた状態でも、このゆとりがあることでストレッチポケットを快適に使うことができるのがミソ。
ほか収納スペース
Core Sling
大小2つのメッシュポケットと、取り外し可能なキーリング。
細長いメッシュポケット(左手側)、ジップポケットありのメイン収納
背面収納もあり!
バックパック同様に、相変わらずABLE CARRYの内観の品質の高さ、作りの良さが素晴らしいです。 (内側はRipstop Nylonを使用)
Core Sling Mini
Core Sling Miniでは、ストレッチポケットとメイン収納という構成。
Core Slingではフロント収納についていたメッシュやキーリングが、Miniのメイン収納前面にきているような感じです。
快適性:取り付け位置も変更可能なストラップ
Core Sling
Core Slingのストラップ
Core Slingのストラップは肉厚なパッド付き。
2.5Lというスペック以上の収納力を実現しており、コンパクトカメラなどをいれたりもできるので、重たくなっても快適な仕様になっています。
調整は2箇所。
もう1箇所がこちら。
着脱ができるバックルは、パーツが当たらないようにパッドの端に埋まっている形です。
パッドは固定されているので、ここが動く心配はありません。(パッドの取り外しは不可)
そしてこちらにバックルも埋まっていて、着脱をすることが可能。
ストラップの調整方法は、少し癖あり。
かなり重い荷物でも持ち運べるような設計なので、簡単に緩んでしまうのを避けるため、通常時はロックが掛かっているような状態です。
90度に角度をつけた状態で緩めたり縮めたりすることで調整可能。
Core Sling Mini
Core Sling Miniについては、マンティス1と比べてもかなり細めで、バックルもない仕様。
ただし、Core Slingと比べてもかなりスムーズに調整できるので、そこまでストレスには感じませんでした。
どちらも共通で、
ストラップが取り外し可能
4つのループの好きな箇所に取り付けOK
好みや着用の仕方によって、取り付け位置を変更することができます。
色々やってみた結果、自分の場合は左肩掛けで、肩側を上のループに、脇腹側を横のループにするのが好み。
1番フラットに近い形で着用することができます。
背面はこんな感じ。
マンティスのようにメッシュみたいなクッション材はありませんが、生地がそこそこしっかりしていて厚みもあるので、まったく問題ない。
メッシュのようにほつれたりするリスクもなくシンプルで良いですね。
穴が空いていて、ヒップベルトを通せるようになっています。
まだ、ABLE CARRY純正のベルトはありませんが、Max EDCでも同様にベルト穴があり、もしかすると先々出るかもということで、期待したいところ!
ABLE CARRY Core Sling|収納力を比較
Core Sling
コンパクトなミラーレス+EDCが同時に収まるサイズ感。
仕切りやポケットも自由度を妨げない範囲で充実しているので、うまく整理できます。
ちなみに、2.5LのCore SlingにはiPad Miniがギリギリ入るサイズ。
フロント収納のメッシュはイヤホンにちょうどよく、すぐにアクセスできるのでかなりお気に入り。
Core Sling Mini
1.5LのCore Sling Miniにも、財布やキーケースからモバイルバッテリーまで、ひととおりの持ち物を収納できます。
マンティス1の弱点だった開口部の狭さも解消。
荷物を詰め込んだ状態でも、スムーズに荷物へのアクセスが可能。
そしてここが凄いところ。
ストレッチポケットにカメラを入れれば、1.5LのMiniでもカメラ+EDC運用が可能。
これが起動力も高く、首からぶら下げた状態でもブラブラせずかなり良い!
ポチップ
ポチップ
ABLE CARRY Core Sling|バックパックとの組み合わせ例
Max EDC
Core Sling Miniがフロントポケットにかなり余裕で入る。
フロントポケットが奥に張り出してくれるので、Core Slingも綺麗に収まるサイズ感。
カラビナで上部ループに取り付けも可能。
ポチップ
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Max Backpack
Core Sling Miniをフロントに入れるとこんな感じ。
Core Slingも少し突っ張るけど、フロントにギリギリ入る。
Max Backpackには、デイジーチェーンが両サイドについているので、好きな位置に取り付け可能。
ポチップ
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Daily Plus
Core Sling Miniがフロントにちょうどよく収まる。
Core Slingはフロントだとジップが閉まらない。
メイン収納には横向きに収納できるサイズ感。
ポチップ
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Thirteen Daybag
Core Sling Miniがフロントポケットに余裕。
Thirteenはフロントもわりと広く、Core Slingでもギリギリ収納OK!
メイン収納にCore Slingが横向きにジャストで入る。
ポチップ
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Daybreaker 2
上部のループにも取り付け可能ですが、背中側のポケットと被ってしまうのと、Core Slingのような重みもあるものをつけると、やや重心が取りづらくなるので注意が必要。
Core Slingがしっかり横向きに収まります。
ポチップ
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ABLE CARRY Core Sling|使用感・着用感
Core Sling
まさに自分が欲しかったハイエンドスリング。
拡張・圧縮のA-Flexの機能性や、Ultra・Ultra Stretchの素材の凄さ。
スリングとしては、非常に目玉となるような要素が詰まっていながらも、それらが飛び道具のような感じではなくて、純粋にスリングとして使いやすい形に高いレベルで仕上がっています。
Core Sling Mini
Core Sling Mini
よりコンパクトでミニマルなCore Sling Mini。
特に薄さに差があり、より一体感を感じやすいのが魅力。
2.5LのCore SlingはEDCをひととおり入れてもまだまだゆとりがあり、器の大きさが強み。
ストレッチポケットもより広く汎用性が高い。
ただ、この1.5Lも本当に良くて、コンビニでコーヒー買って公園行ったりとか、ワンちゃん散歩させるときとか、最高なんですよね。
スリングではなく、バッグインバッグだったり、ポーチという使い方であれば、1.5Lのほうが使いやさすさはあるので、マルチポーチみたいな感じで、併用して使っていこうかなと思います。
メインとは別にこれはこれで1つほしいなと。
ABLE CARRY Core Sling|メリット・デメリット
デメリット
気になる点
Cordura Ripstopモデルはブラックがない リップストップならではの魅力もあるので、定番カラーはあってもよかったかも。
Core Slingのストラップはやや重厚感あり 重い荷物にも対応したがゆえの設計
Miniのストラップは細め 夏場Tシャツだと食い込み気になる。ストラップの付け替えは可能。
ストラップの長さ調整は慣れが必要 (Core Sling) 角度をつけて調整する
メリット
良かった点
Ultraの質感・安心感がたまらない
優秀すぎるストレッチポケット
ベスト・オブ・ベストな収納ポケット
取り付け位置を変更できるストラップ
素材・機能に対して非常に良心的な価格設定
スリングに求めるハリ感と柔軟性のバランス 見た目・取り回し・バッグインバッグをすべてクリア
バックパックとの相性の良さ・組み合わせやすさ
ABLE CARRY Core Sling|ハイエンドスリングの新定番
ABLE CARRY Core Slingはこんな人におすすめ!
素材や機能などハイエンドなスリングが欲しい
これまで使ってきたスリングに不満があった
手の届く範囲でUltraの凄さを体験してみたい
スリングに防水性があると嬉しい自転車・バイク乗り
メインのバックパックでABLE CARRYを愛用している
新しいハイエンドスリングの定番をつくるかのような、非常に完成度の高い本作。
価格帯としてもバックパックに比べ手に取りやすいので、このスリングをきっかけに、ABLE CARRYのユーザーが増えると嬉しいですね。
ポチップ
ポチップ
Review – ABLE CARRY Core Sling・Core Sling Mini
新たなスリング界のフラッグシップ
ABLE CARRYからついに登場したスリング。さらにラインナップにはUltraを採用したモデル。 エグい実用性を誇るストレッチポケットに、A-Flexの拡張圧縮と目を見張る魅力を持ちながら、それらが実用性高く仕上げられている凄さ。こんなの売れないわけがない、というハイエンドスリングです。
◎ POSITIVE
Ultraの質感・安心感がたまらない
優秀すぎるストレッチポケット
ベスト・オブ・ベストな収納ポケット
取り付け位置を変更できるストラップ
素材・機能に対して非常に良心的な価格設定
スリングに求めるハリ感と柔軟性のバランス
バックパックとの相性の良さ・組み合わせやすさ
△ NEGATIVE
Cordura Ripstopモデルはブラックがない
Core Slingのストラップはやや重厚感あり
Miniのストラップは細め
ストラップの長さ調整は慣れが必要