2024年は節目の年、人生をかけて楽しめることをまた新しく始めます。自己の再認識と生き方の話。
2024年は自分にとって30歳を迎える節目の年。
これまでも、ギターやカメラ、ロードバイク、テニス、キャンプと、比較的人生の長い時間楽しめる趣味を探してきました。
様々なきっかけや価値観の再認識を経て、新しくレコードとウイスキーを始めることに。
業界をまたいで学んでいくと、意外に共通点があったり、ギターの練習がテニスに活きたりと発見があり面白いです。
改めてしっかり言語化しておきたいという意味も含めて、経緯について記事に残しておこうと思います。
自分軸の価値観・生き方を考え直す
価値観の転換期・自己理解
ここ最近は世界的に、仕事が人生の中心にある価値観・考え方から少しずつですが、良い意味で「自己中心的」な考え方に変わってきているように感じています。
限られた短い人生、自分が何をして生きていきたいのか。
人生を捧げたいと思えるような事業や人との出会いがあり、それが仕事である人も稀にいるでしょう。
ただ圧倒的に大多数が、イマイチよくわからぬまま、日々目の前の仕事をこなしているのが現実。
なぜこうなってしまうのか、自分が経験して1つわかったことは
自分と向き合ったり、自己理解をすることはまず苦しさが先行するから
自分の目を背けたい部分、理想と現実とのギャップを認める段階が必ずあります。
この苦しいフェーズと向き合わないと、残念ながら一生なんとなくの人生を辿ってしまうこともよくわかりました。
その苦しさから少しだけ抜けて、ぼんやりと価値観が見え始めたときに出会ったのが以下の2冊。
激しく頷きながら読み、ボケていたピントがピタッと合ったような感覚でした。
心から豊かさや幸福を感じるもの・時間を費やしていきたいこと
自分が何に幸せを感じるか、どんなことに人生の時間を費やしたいか。
いきなり考えるよりも、まずは余事象で考えるとわかりやすかったです。
豊かさや幸福を感じない、心から喜べないものは何か?
自分の場合、
- タワマンやネオヒルズ的な豪華絢爛な暮らし
- 酒に溺れたり、派手な女遊び
- 仕事や事業で大成功して、地位や名誉を手に入れるも多忙で時間に追われる日々
たとえばこれらが≠幸せ
少し解像度が上がって方向性が見え始めます。
幸福については、今後の人生で変わっても良いもの、ブレてはいけないもの、の2種類で考えると良いなと思いました。
- ブレてはいけない幸福の例(自分の場合)
白ご飯と味噌汁で幸せを感じる(=幸福の敷居が低いこと、身の回りの日常に幸せを感じられる) - 今後変わる余地のある幸福の例(自分の場合)
働く場所や時間にとらわれない
→今は個人プレイに集中しているが、今後誰かと何かやりたいと思ったときには変わるだろう価値観。ただし、家族や将来子供との時間の優先度を下げるのはNG。
そんなことを考えながら、先ほどご紹介した『自分時間を生きる』の中で言う「ニュートラルゾーン」にいた際、もちろん頭は動かしながらも、とにかく色んな場所に行っていろんなものに触れました。
少しでも興味のあるものは何でもやってみるのが良いらしい。
・副業・正社員問わずお声がけいただいた話を聞いてみる
・心ときめくものを探しに出かけまくる、旅する
・生演奏の音楽会に参加する
過去のルーツや自分の経験が繋がり、見えてきたものの一部が、今回の意思決定を大きく左右しました。
レコードを始めようと思うまで
ルーツに音楽
幼少期に好きだったもの、身の回りにあったもの
これらは大人になってからもものすごく大きな影響力を持つと思っています。
母がクラシックでしたが音楽を仕事にしていたり、ピアノ教室をやっていてグランドピアノの音をよく聞いていました。(華々しい家庭ではまったくありません)
ギターを弾いている今となっては、ピアノも続けていればよかったとやや後悔。
当時はやらされていて、年頃の時期に課題曲がモーニング娘だったことが嫌すぎてやめました(笑)
ただ、近くに音楽があった環境は間違いなく今にいたるまで様々な面でプラスに働いていて、とても感謝しています。
生業ではなくとも、本物の音に触れていたい
仕事ではなくても(将来はわかりませんが…)、音にはこだわって生きていきたい、という価値観。
「本物の音」とは何なのか?
究極的には楽器の生演奏でしょう。
2年以内に、コンサートやジャズライブ、好きなアーティストのライブも含めて生演奏を聴く機会を積極的に増やしたいと思ってます。
それ以外に、もっと身近なところで音にこだわることもできるよなと。
普段僕らが聞いているSpotifyやApple Musicは、相当圧縮されたサウンドです。
一方でレコードには、CDや音楽配信では収録しきれない帯域の音までもが刻まれています。
この部分の音は、一般的に人間の耳では聴こえる範囲外になることがほとんどですが、それでもニュアンスやあたたかみは確実に感じ取るものがあります。
ギターで言えば、多くのプロやギタリストが真空管アンプにこだわる理由も近いものがあると思います。
音楽を趣味にされている方のようにいろんなジャンルやアーティストについて知っているわけではないし、語れません。
ただ、ジブリ音楽はじめ間違いなく人生をつくってきた一部であるし、純粋に音楽や音が好きで、こだわっていきたいのです。
アートとしての音楽
レコードの持つ「アート」としての側面にも惹かれました。
サイズが大きいことで、ジャケットを含めて音楽でありながら、アートにもなる。
好きなジャケットを壁一面に並べて、気分や季節によって入れ替える。
インテリア的な意味も含めて、とても素敵ですよね。
Blue Giant
ギター熱が高まったり、音楽が人生に欠かせないものであることを再認識させてくれたきっかけ。
定期的に読み返し、おそらく今後も半永久的に読み続けると思っている自分にとっての聖書です。
レコードだけでなく、音楽そのものについて向き合う起点になりました。
なので、人生1枚目のレコードはBlue Giantに決めました。
ウイスキーを学びたいと思った理由
食のプライオリティの高さ・食と酒、嗜み
思い返してみると、暮らしの中で「食」をわりと重要視してきたと思います。
学生のくせに、外食を数回我慢して身の丈にあっていないお店にも行きました。
だいたい来てる客の中で最年少なんですよね(笑)
ただ贅沢したいというわけではなく、健康的な意味も含めての食です。
大学時代のアルバイトも約3年半、成城石井でガッツリ働いたおかげで、多少良いものの味を覚えた気がします。
そしてお酒も好き。
ドンチャン騒ぎ立てるタイプのお酒は大嫌いでしたが、本当に距離の近い友人や大事な人と楽しむ酒は格別です。
昨今若者の酒離れが話題になりますよね。
もちろん、マイナスな側面があるのは事実ですし、本当に苦手な方もいますが、おそらく、魅力を知るきっかけや愉しみ方に触れる機会がないことがとてももったいない要因。あとは不景気による時代の流れもありますね。
お茶を通じて、香りの魅力を体感
以前からワインなどおぼろげに興味はもっていましたが、ガッツリハマるほどではありませんでした。
そこから一変。
この3年半ほど、仕事で日本茶の業界に携わらせてもらっています。
商品づくりからブランディング全般のお仕事。
そこで香りの持つ効能や機微に触れ、すっかり魅力に取りつかれてしまいました。
毎日お茶を淹れるのが習慣になるなんて、思いもしませんでしたね。
その出来事が、強くウイスキーにも紐づいているのだと思います。
父の趣味・白州蒸溜所
身近なところに、ウイスキーを趣味にしている人がいた、というのもきっかけの1つ。
これまでほとんどと言っていいほど趣味のなかった父が、ウイスキーにドハマリしました。
家中ウイスキーだらけで、母を困らせるほどに(笑)
2023年10月、まだ四国にいて長野移住なんて決まっていなかった頃の話。
結婚式を長野県で挙げました。
これも長野に引っ越すことになった大きなきっかけだったと思います。
ちょうど近くだったこともあり、その日程にあわせて父が白州蒸溜所の予約をしていました。
当初はバタバタするだろうし、距離も遠いのでそのまま別行動で四国に戻る予定でしたが、お茶屋さんから「絶対行ってきたほうが良い!」と言われ、同行することに。
ここでの体験が感動となり、強烈な出来事として残りました。
ウイスキーの奥ゆかしさに感動
そこからというもの、地域性や製法・飲み方・樽の違い等々
調べていくうちにウイスキーの持つ奥深さにどんどん惹かれていきました。
そして、日本を含めた世界の歴史に紐づいていることも面白みの1つでした。
また、糖質を一切含んでおらず、お酒の中では健康的にもデメリットが抑えられているのも特徴。
ビールも日本酒もワインも好きだけど、中でもウイスキーが最も知りたくなる不思議な飲み物でした。
できるだけ「やらぬ後悔」のない人生に
一度きりの人生、つまるところ「やってみなはれ」精神です。
死ぬ間際に「やらなかったこと」をなるべく後悔しないように、興味の湧いたことは何でもまずやってみる。
それでハマらずとも全然OK!
そもそも百発百中なんてあるはずがありません。
5個10個、トライして1つなにか見えたものがあるなら十分吉。
副業も趣味も、実は撤退したものもたくさんあります。
ただ今回のウイスキーとレコードは、テニスやギターのようなドハマリを予感しています…!
ワクワクする趣味に出会えたことに感謝!