再・地方移住、次なる拠点は憧れのあの場所【選んだ理由】 #inside 9
限界集落で生活を続けることが難しくなり、家だけでなく仕事や家族のことも含めてもう一度0から人生プランを考え直しました。
細かい内容は前回の記事で↓
この記事では、次の拠点選びまでに考えたことをまとめてみようと思います。
再・地方移住|首都圏への回帰はしない
地方移住に失敗し、首都圏への回帰するパターンが増えていると聞きます。
環境を変えてみて、自分に何が合うのかを試してみる、ということなので、これも1つ挑戦だと思いますし、「やっぱり都市部がいい」という声も必ずあると思います。
自分のケースは地方移住の中でも山間地の限界集落という極端な例。
デメリットはたくさんありますが、事前に心配していたような不安は大して問題にならなかったことも実際に3年間暮らしてみてよくわかりました。
都市か地方か、という2項対立にになりがちですが、どちらもそれぞれ良さはあって、軸足や比重をどう置くか、という考え方をするようにしています。
その上で、自分の場合は都市:地方=2:8くらいの感じがちょうどいいのかなと。
あくまで暮らしの軸足は地方に置きながら、都市部とも関わることができる距離感。
移住先選びの軸
自然へのアクセスとほどよい利便性
今までは山間地で自然真っ只中という感じでしたが、そこまででもなくていいのかなと。
景色として山が常に見えて、自然を感じやすい。
いざアウトドアを楽しもうと思えば、すぐに行ける。
これくらいの感覚で自然との距離が近く、買い物や交通機関など利便性をもう少し上げたい。
家:戸建て賃貸で3LDK以上
山暮らしで戸建て賃貸の良さにハマってしまいました。
調べてみると、都市部でも戸建賃貸という選択肢があることに驚き。
都市部でも10万以下で2LDKがあるし、地方になれば3LDK、4LDKの戸建てもあります。
撮影などの都合で仕事部屋は必須だし、将来的に子育てなどのことも考えると3LDKがいいなと思ってました。
空気感:街にゆとりを感じるか
抽象的になりますが、その街の空気感は重要だなと思ってます。
まず、財政的に潤っていること。貧しくないこと。
そして、文化的に豊かであること。
いきいきした人がいること。
休日を楽しめそうか
カフェやパン屋さん、飲食店など素敵だなと思うお店があるかどうか。
日帰りでもサクッとでかけたくなる場所に行けるか。
子どもを遊ばせる場所があるかどうか。
アウトドアを楽しめる環境かどうか。
地震のリスク
日本に住んでいる以上、震災のリスクは常に考える必要があると思います。
絶対的に安全な場所はないにしても、住む場所を選べばその被害を最小限に抑えることはできます。
次の移住先ではある程度長い期間住むことを想定しているので、わざわざリスクの高い場所を選ぶことは避けました。
仕事は二の次
今回、仕事を中心に考えることは辞めました。
もちろん仕事も重要です。
ただ、自分にとってはそれ以上に暮らしやライフスタイルのほうが大切。
そしてありがたいことに、このブログやYoutube、個人での中小企業支援などいくつかの仕事を複業スタイルでやっているおかげもあって、職の緊急性を緩和することができました。
専業とまではいかないまでも、人生の選択肢を広げることができたという意味で、小さくても収入源が複数あってよかったと痛感しています。
移住先候補探し〜視察・決定まで
候補地について
候補地としてまず挙がったのは福岡。
妻の実家があり、個人的にも興味があった場所。
市長が素晴らしいですし、実業家の方で移住される方も多いと聞いたことがあります。
次に、ざっくり中四国。
今いる場所で地場の企業さんのお手伝いをしているので、アクセス的な面で候補に入りました。
あとは福井。
これまで縁があったわけではなかったのですが、友人から良いと聞いていたのと「幸福度日本一」と評判で子育てしやすい環境のようですね。
一度視察に行ってみたいなと思っていました。
自分の地元愛知。
祖母の家があり、若者が増えていて元気になりつつある岡崎も候補に。
親や祖父母が近いと、子育てなど何かと助かりますよね。
最後に、昔から旅行やキャンプなどで何度も訪れていた長野県。
絞り込み
かなり広範囲に候補地を洗い出した上で、そこから住みたいと思える条件の戸建賃貸があるかどうか、で探しました。
これでかなり絞り込めます。
あとはその周辺の環境や雰囲気などをリサーチ。
その中から、視察に行ってもいいかなと思えたのが福岡県の久留米と柳川、福井県越前市。
越前市は移住視察にも補助金があり、交通費や宿泊費、レンタカー代などをほぼ全額補填してくれます。(上限あり)
全国的に移住促進に力をいれている自治体では、同様の取り組みをしているところも少なくないので、自治体HPをみて直接連絡してみるのがおすすめ!
とここまで情報を集め、内見予約も完了していたのですが、ふと直感で家が見つからず候補落ちしていた長野県をもう一度調べ直してみることに。
ありました。理想の物件が!
周辺の環境や立地、土地柄など調べれば調べるほど引き込まれ、予定をすべてキャンセルさせていただき(ごめんなさい)、すぐに長野視察のスケジュールを組みました。
視察へ
久々に車で遠出したかったのと、実際に引っ越し時は車移動になるので試しておきたく、10時間ほど運転して長野の候補地へ向かいました。
渋滞にも遭い、流石に疲れましたが、到着してみて驚き。
5年ぶりとなる盛大な花火大会が行われていました。
なんと東京ディズニーリゾートとのコラボで、ドローンのパフォーマンスも。
なぜ長野でTDL?笑
と疑問に思いながらも、自分たちを歓迎してくれていると勝手に良いように捉えました(笑)
地元で評判の居酒屋に入ったのですが、ここがまた美味かった。
新鮮な馬刺しをはじめ胃をガッツリ掴まれ、すでになんとなくここだなと予感していました。
翌日、物件の内見へ向かう前に街を見て回りました。
駅周辺の中心地、市役所、通勤する人たち、お店。
駅のスタバに入ったのですが、欧米の外国人の方も多数いらっしゃり、それもまた良いなと。
そのあと通勤時間に被って内見へ向かったのですが、交通量はかなり多く、そこそこ混雑していました。
家が少し分かりづらい場所にあるとのことで、近くのコンビニで集合し、物件に向かいます。
道中、ネットで見かけていつか行ってみたいと思っていた建築施設が現れ、思わず声が出ました。
長野にあったことは覚えていましたが、まさか…
街の景観なども美しく、妻から「海外みたいだね」と一言。
家に到着すると、そこは今いる環境とは対局で家が立ち並ぶ住宅地でした。
綺麗でそこそこ大きな家が多く、治安も良さそう。
家のことや地域のことを不動産仲介の方がほとんど知らず、聞いても「どうなんですかね?」と質問返しばかりだったことには不満でしたが、まあ都市部で高級マンション借りるわけじゃないし、こんなもんかと納得。
2人+猫で4LDKは広すぎるのですが、先々子供のことや仕事で部屋が必要なことも考えると、広さや部屋数のゆとりはありがたいです。
自治体の制度で月々2万円の補助金も2年間活用できるので、東京だとワンルームの金額で4LDKの戸建てに住むことができます。
後日回答でもよかったのですが、急な移住で時間も限られていますし、すぐに埋まってしまいそうな物件だったので即日申し込みすることに。
次の拠点、長野について
幼少期から家族や親族と大切な時間を過ごし、思い入れのある長野県。
何度かキャンプでもお世話になりました。
愛媛に住みながらも、縁あって今年だけでも2度行きました。
自然が豊かなのはもちろん、山の感じが今いる場所とは全然違います。
間伐の手入れが丁寧にされている印象で、木の生え方や景観が美しいです。
最も惹かれているのが立地・アクセスの良さ。
東京まで新幹線で90分、名古屋まで車で2時間半。
そのほか、県内では軽井沢や白馬、安曇野、県外では群馬の草津や新潟・富山など一大観光地にサクッと行けます。
お金と時間さえゆとりがあればいくらでも楽しめそう(笑)
住む家がなくなり、数日絶望し、そこからもう一度人生設計を考え直して物件が決まるまで、約1週間の出来事でした。
金銭的にもかなり負担が大きいし、心身ともに疲弊しましたが、なかなかおもしろい人生を歩んでいるなとワクワクしています。